屋久島の里 第8弾
高平岳の麓に広がる戦後に開拓された集落。畑総事業を島内最初に手がけられ、農業の盛んな集落です。また、島の南東部に位置するため、季節風の影響が少なく、冬でも温暖な地域です。
64 目の神様祭り
目の神様祭りは、旧暦6月4日に行われます。目の神様の起源は不明ですが、祠(ほこら)の横にある石のくぼみにたまっている水で傷ついた目を洗ったら治ったといわれ、目を患った人が島内各地から訪れたとされています。今でもなお訪れる人が多いようです。
祭りは、神前で行い、雨の場合は公民館で行います。焼酎、米、魚、野菜、菓子などを供え、祭事は午後4時頃から始めます。区長が祭主となり、役員各グループの代表者等が玉串を捧げます。祭りには大人から子供まで区民の大部分の人が参加し、参加者は、お神酒をまつり、子供たちはお菓子とジュースをもらいます。大人たちは酒を飲み交わしながら親睦を深めます。
65 高平にこにこ噴水
屋久島は、名水100選に選定されるほど、(1985年選定)水が豊富できれいな島です。この「高平にこにこ噴水」は、すでに植栽されていた「小田汲つつじ(高平集落の小田汲固有の種)をはじめ「屋久・種子五葉松」や「桜」、整備済みの石積みなどを利活用し、「屋久島の水」の魅力を感じることのできる噴水です。
また、噴水の近くの広場では、毎週日曜日に、「にこにこ市」を開店しており、集落民が作った自慢の野菜や果実などを販売、集落の活性化の一役を担っています。
ぜひ、この「高平にこにこ噴水」を仰き見ながら、屋久島の水に癒されてください。
92 ヤクタネゴヨウとオダクミツツジ
この「にこにこ噴水公園」には、「ヤクタネゴヨウ」と「オダクミツツジ」が植栽されています。
「ヤクタネゴヨウ」は、屋久島と種子島にのみ自生するマツ科マツ属の常緑高木です。
屋久島では1000~2000本、種子島で100本程度しか自生しておらず、IUCN及び環境省のレッドリストで絶滅危惧種とされています。
「オダクミツツジ」は、ここ高平集落の小田汲川添いにしか自生しない固有種です。
通常、ツツジは合弁花に分類されますが、「オダクミツツジ」の花びらは1枚1枚が離れている離花弁で、1枚ずつ花びらが散るのが特徴です。(花が終わってしまった時期の写真でごめんなさい🙇)
ぜひ、鑑賞ください。
なお、「ヤクタネゴヨウ」は自然館にも植栽されています。
屋久島の一部の集落で語り部さんのガイドにより集落の案内を行っています。 詳しくは、こちら⇨屋久島の「里めぐり」
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