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世界自然遺産の地 屋久島移住(2)

屋久島
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 屋久島移住生活の第1回目は、屋久島へ移住をを決めるまでの経緯と屋久島町の移住支援事業について紹介しました。第1回はこちらで➡世界自然遺産の地 屋久島移住(1)

 今回は、移住先で就職するために行った、資格取得についてお話したいと思います。

 移住先で生活するにあたり、住居の確保生活費の確保を第一に考えました。

 当初、住居は体験住宅に応募(家賃1万円)を考えていましたが、応募時期を逃してしまい、しかたなく再度屋久島に行って探すことにしました。(あとでお話します)

 次に生活費の確保です。しばらくは失業保険で何とかなりますが、需給期間過ぎてからは仕事を探さなければなりません。

 屋久島の仕事といえば観光事業と農業が主ですが、観光関連といえば真っ先に浮かぶのは「ガイド」、「カフェなどの自営」ですが、経験(自信も)がない。農業の主である「たんかんの栽培」は、地元の人に聞くと広大な土地と経験が必要でなかなか難しいとの話。となると、やはり仕事に就いて給料を得なければなりませんが、50代半ばでの就職となると難しいことは想像できました。

 そこで如何に就職を有利に進めることができるかを考えた結果、やはり経験と資格が重要ではないかという結果にたどり着きました。

 私は、18歳で下水道の維持管理という仕事に就き、37年勤めてきました。経験と言える経験はそれだけです(さみしいですが)。ですが、のちにひとつの浄化槽管理士という資格取得にこの知識が少し役立ちました。

 資格については、前職でいくつか資格を取得していました。その内、就職に有利になるであろう思われる資格はいくつかありましたが、活用できるかどうか不安もあったため、新たな資格を取得することにしました。

 まず、持っていた資格についてお話したいと思いますが、業種はあくまでも私個人の意見ですので予めご了承ください。

持っていた資格

資格取得方法活用できる業種
運転免許自動車教習所+学科試験運送業(中大型)、タクシーバス(二種)
危険物取扱者(乙種4類)筆記試験ガソリンスタンド・ホテル・工場など
ボイラー取扱者技能講習小規模ボイラー所有するホテル、旅館やビル管理会社など
ガス溶接技能者技能講習建設・土木関連など
玉掛け技能講習建設・土木・倉庫関連など
小型移動式クレーン運転技能講習建設・土木・倉庫関連など
有機溶剤作業主任者技能講習自動車整備士や塗装工、化学工場など
特定化学物質等作業主任者技能講習化学工場など
第二種酸素欠乏危険作業主任者技能講習土木・建設・清掃(槽内清掃)など
特別管理産業廃棄物管理責任者特定の大学または高専で特定の過程を終了
または指定講習
化学工場など

 運転免許は、仕事に限らず田舎生活では移動手段として必要不可欠です。仕事に活用するなら、普通免許ならマニュアル車が運転可能なものがいいです。さらに、中型、大型なら運送業二種免許ならタクシー・バスの運転者への就職が可能です。(バスの運転手は常時募集していますね)

 危険物には、危険物の性状によって第1種から第6種に分けられます。資格は、それぞれの種別ごとに扱える「乙種」とすべての種類を取り扱える「甲種」があります。本ブログでは、私が所有している「乙種第4類」について説明します。

 引火性液体(ガソリン、アルコール類、灯油、軽油など)の製造や取扱いする事業所では、必ず本資格を所有する者を置かなくてはならないためガソリンスタンドホテル工場など可燃物の貯蔵タンクを所有している職場では有利になると思われます。

取得方法
  • 受験資格:なし
  • 受験申込:全国一律でないため、日程等は「一般財団法人消防試験研究センター」のホームページで確認する 一般財団法人消防試験研究センター
  • 試験内容:「危険物に関する法令」15問、「基礎的な物理及び基礎的な化学」10問、「危険物の性質並びにその火災予防及び消化の方法」10問
  • 合格基準:各分野ごとに60%以上の正解が必要
  • 合格率:約30% 他の乙種と比べて、多くの職場での需要が多い上に受験資格がないので、受験者数が多く低い合格率になっています。
  • その他:私は、テキストの暗記と過去問(本屋で買えます)をひたすら繰り返してやりました(30年以上前ですが)自信のない方は、有料の講座もあります。

 ボイラーを取り扱う資格は、その規模によって分けられ、大規模になるほど合格率は低下します。私の持っている「ボイラー取扱者」は、「小型ボイラー」「小規模ボイラー」を取り扱う場合に必要な資格です。小規模ボイラー所有するホテル、旅館やビル管理会社などで使えると思います。ただし、ビル管理会社などではその上のボイラー技士の方がいいと思います。

取得方法
  • 受講資格:なし ただし、18歳未満の作業は禁止されていますので、実質18歳以上
  • 受講申込:都道府県の日本ボイラ協会へ申し込む 都道府県の日本ボイラ協会
  • 受講内容:2日間14時間「「学科講習」「修了試験」
  • その他:講習内容をちゃんと聞いていれば合格できます

 可燃性ガス(アセチレンガスやプロパンガスなど)と支燃性ガス(酸素ガス)を用い、金属を高温にして溶接する作業に必要な資格で、建設・土木関連の職場で有利となると思われます。この上には、「ガス溶接作業主任者」というのがあり、実務経験が必要となるため、まずこの資格が必要になります。このほか、溶接関連では、電気による溶接する「アーク溶接があります。

取得方法
  • 受講資格:なし ただし、18歳未満の作業は禁止されていますので、実質18歳以上
  • 受講申込:各都道府県で受講場所が異なりますので「〇〇県 ガス溶接 資格」で検索してみてください。同じ県でも受講場所によって受講料が変わる場合があります。
  • 受講内容:13時間「学科講習」「修了試験」「実技講習」
  • その他:講習をちゃんと聞いていれば取得できます。

 玉掛けとは、クレーンや移動式クレーンなどで荷をつる準備をするために必要となる資格です。ワイヤロープなどの荷を吊り上げるための用具の準備から、当該用具を用いてフックへ用具を掛ける作業、フックから用具を取り外すまでの一連の作業です。建設・土木・倉庫関連の職場で有利となると思われます。あわせて、クレーン運転関連の資格も取得するとさらに有利になると思います。

 小型移動式クレーン運転は、つり上げ荷重5t未満の移動式クレーンで荷を吊る操作を行うのに必要な資格です。5t以上以上の場合は「移動式クレーン運転士になります。その他数種類のクレーンの資格があり、吊る重量、方法によって分けられています。

取得方法
  • 受講資格:なし ただし、18歳未満の作業は禁止されていますので、実質18歳以上
  • 受講申込:各都道府県で受講場所が異なりますので「〇〇県 玉掛け(クレーン) 資格」で検索してみてください。同じ県でも受講場所によって受講料が変わる場合があります。
  • 受講内容:玉掛け3日間19時間「学科講習」「修了試験」「実技講習」小型移動式クレーン3日間20時間「学科講習」「修了試験」「実技講習」
  • その他:講習をちゃんと聞いていれば取得できます。

 有機溶剤や特定化学物質を取扱う工場などに必要な資格です。有機溶剤は、自動車整備士塗装工化学工場の業種などが挙げられます。特定化学物質等は、化学工場の業種などで有利になると思われます。

取得方法
  • 受講資格:なし ただし、18歳未満の作業は禁止されていますので、実質18歳以上
  • 受講申込:各都道府県で受講場所が異なりますので「〇〇県 有機溶剤(特化物) 資格」で検索してみてください。同じ県でも受講場所によって受講料が変わる場合があります。
  • 受講内容:有機溶剤特定化学物質ともに2日間13時間「学科講習」「修了試験」
  • その他:講習をちゃんと聞いていれば取得できます。

 トンネルや下水道など、閉鎖的な場所で作業を行う場合は、作業前、作業中に作業場所の酸素・硫化水素の測定、記録が義務付けられています。それらの作業を行う方は「酸素欠乏危険作業主任者」の資格を所有していなければなりません。第1種は酸素欠乏する恐れのある場所第2種は酸素欠乏症の他硫化水素中毒の恐れのある場所での作業に必要な資格です。土木・建設・清掃(槽内清掃)を行う業種で有利になると思われます。

取得方法
  • 受講資格:なし ただし、18歳未満の作業は禁止されていますので、実質18歳以上
  • 受講申込:各都道府県で受講場所が異なりますので「〇〇県 酸欠 資格」で検索してみてください。同じ県でも受講場所によって受講料が変わる場合があります。
  • 受講内容:3日間16.5時間「学科講習」「実技講習」「修了試験」
  • その他:講習をちゃんと聞いていれば取得できます。

特別管理産業廃棄物を排出している事業所で必要な資格です。

取得方法

 特定の大学または高専で特定の過程を終了していれば取得できます。次の講習を受講することで取得できます。

  • 受講資格:なし 
  • 受講申込:オンラインで講習を受けた後会場で試験を受ける方法と会場で受講、試験をうける方法があります。詳細は、こちらから➡公益財団法人 日本産業廃棄物処理振興センター(JWセンター)
  • 受講内容:1日間5.5時間「学科講習」「修了試験」
  • その他:講習をちゃんと聞いていれば取得できます。

 次に、新たに取得した資格はこの5つです。次の資格は、自分の経験と知識(下水道維持管理)を生かせることと移住先の就職事情、生活の上使用するであろう作業の知識を得るために選びました。

資格取得方法業種
浄化槽管理士筆記試験or講習&筆記試験浄化槽管理業
フォークリフト運転技能講習物流センターや土木・建築など
第二種電気工事士筆記試験&実技試験電気工事に関連する建築・土木、ビル管理など
小型車両系建設機械運転(3トン未満)特別教育建築・土木など
チェーンソーによる伐木(ばつぼく)等特別教育林業や建設業など

 今まで私が数十年携わった仕事である下水道の維持管理。この経験を生かせないかと考えましたが、そもそも屋久島には下水道設備がありません。屋久島の汚水処理は、一集落に農業集落排水設備がありますが、各家庭に設置してある浄化槽が主流です。浄化槽を管理するための会社に就職する場合「浄化槽管理士」の資格を持っていれば有利になるだろうと思いました。下水道と浄化槽、規模は異なりますが汚水処理、環境保全という意味では知識を生かせると考えました。

取得方法

 浄化槽管理士の取得方法は2種類あります。筆記試験で1発取得方法13日間講義を受けてから筆記試験受ける方法です。

 私は、仕事をしていましたので13日間の講義を受ける時間がありませんでしたので1日で済む筆記試験による一発取得方法を選択しました。

  • 受験資格:なし 
  • 受験申込:筆記試験講習&筆記試験で実施時期と場所が異なります。こちら➡公益財団法人日本環境整備教育センター
  • 受験費用:筆記試験23,600円 講習&筆記試験153,400円(浄化槽設備士所有者142,100円)講習の場合、この他に宿泊費がかかります
  • 試験内容:筆記試験(1)浄化槽概論 (2)浄化槽行政 (3)浄化槽の構造及び機能 (4)浄化槽工事概論 (5)浄化槽の点検、調整及び修理 (6)水質管理 (7)浄化槽の清掃概論 講習&筆記試験 13日間
  • 合格基準:総得点65%以上(実施年度により1~2点変わります)
  • 合格率:筆記試験約20% 講習&筆記試験約80~90%
  • 勉強方法:勉強用の教材で一般書籍で販売されいているのは過去問題集しかなかったので、その中から「6ヵ年全問題収録 浄化槽管理士試験完全解答」を購入しましたが、それだけでは不安だったので、協会から講習会用のテキストを(約20000円)しました。まず、テキストを読んで、A4のcampusノートに要点を書き写したのち、過去問題(書籍または過去問をランダムに出すwebサイトもありました)を繰り返し行いました。私は、7月に第二種電気工事士の受験も考えていたのでそれ以降から10月の試験までの約3か月間、1日1~2時間程度ほぼ毎日行いました。

 フォークリフトを運転するために必要な資格です。資格には、2種類あり最大荷重1t未満のフォークリフトを運転する場合は特別教育、最大荷重1t以上のフォークリフトを運転する場合は技能講習によって取得できます。就職を有利に進めるために1t以上を選択しました。フォークリフト運転資格は、物流センター土木・建築に関係する業種の就職に有利と思われます。

取得方法(1t以上)
  • 受講資格:なし ただし、18歳未満の作業は禁止されていますので、実質18歳以上 
  • 受講申込:各都道府県で受講場所が異なりますので「〇〇県 フォークリフト 資格」で検索してみてください。同じ県でも受講場所によって受講料が変わる場合があります。
  • 受講内容:11~35時間(持っている運転免許等の種類によって変わります)「学科講習」「実技講習」「修了試験(学科・実技)」
  • その他:講習をちゃんと聞いていれば取得できます。

 電気工事士は、電気設備の工事・取扱の際に必要な資格です。電気工事士には、第一種と第二種があります。第二種は、600V未満で受電する設備(一般住宅や小規模店舗など)の電気工事、第一種は第二種の範囲の他、500KW未満の自家用電気工作物(ビルや工場、病院といった大規模な施設)の電気工事を行えます。電気工事士は、電気工事に関連する建築・土木、ビル管理などの業種に有利と思われます。私は、仕事としてでなく自宅などの配線工事(リフォームなど)を目的としていたので第二種を取得しましたが、仕事にするなら第一種の方がいいと思います。さらに、「電気主任技術者」の資格も持っているとさらに有利になります。ただし、合格率は一桁で難しいですけど😅

取得方法
  • 受験資格:なし 
  • 受験申込:試験は、年2回(上期・下期)あります。(一社)電気技術者試験センターHP※で確認してください。
  • 受験費用:9,300円
  • 試験内容:筆記講習電気工事に関する7分野から50問。実技試験13の候補問題(候補問題は毎年変わっていません)から1つが出題されます。実技試験は、筆記試験合格者及び筆記試験免除者のみ受験ができます。筆記試験免除者
  • 合格基準:筆記試験60%以上 実技試験欠陥がないこと
  • 勉強方法:筆記試験テキスト(第二種電気工事士合格テキスト)と過去問をひたすら行いました。実技試験候補問題すべてにおいて専門工具・材料を購入(ホームセンター、ヤフオクでも購入できます)し、数回練習しました。
  • その他:黄色の網掛け部分はこちらで確認(一社)電気技術者試験センターHP

 機体質量3t未満のブルドーザー・トラクターショベル及び油圧ショベルなどを運転することができる資格です。建築・土木などの業種に有利と思われますが、3t以上の資格車両系建設機械運転(整地・運搬・積込み用及び掘削用)」がさらに有利になると思われます。小型車両系は特別教育、車両系は技能講習になります。私は、自宅や畑などで使うために小型車両系を取得しました。

取得方法
  • 受講資格:なし ただし、18歳未満の作業は禁止されていますので、実質18歳以上 
  • 受講申込:各都道府県で受講場所が異なりますので「〇〇県 小型系建設機械 資格」で検索してみてください。同じ県でも受講場所によって受講料が変わる場合があります。
  • 受講内容:13時間「学科講習」「実技講習」
  • その他:講習をちゃんと聞いていれば取得できます。

 チェンソーによる伐採等を業務として行う(林業や建設業など)場合に必要な資格です(個人で自宅の庭の木を伐採するといった場合は不要)。以前は、大径木(70cm以上)と小径木(70cm未満に分類されていて小径木(70cm未満)を取得しましたが、現在は統合され「チェーンソーによる伐木等になりました。私は、職にするためにではなく、自宅で使用する際の勉強のため取得することにしました。

取得方法
  • 受講資格:なし ただし、18歳未満の作業は禁止されていますので、実質18歳以上 
  • 受講申込:各都道府県で受講場所が異なりますので「〇〇県 チェンソー 資格」で検索してみてください。同じ県でも受講場所によって受講料が変わる場合があります。
  • 受講内容:18時間「学科講習」「実技講習」
  • その他:講習をちゃんと聞いていれば取得できます。

 55歳で屋久島に移住して職探し生活のために資格を取得しました。せっかく「時間」と「お金」を使って取得しても生かせない場合もあります。しかし、これも自分の「財産」になると思い頑張りました。そして、資格(新たに取得した)を持っていたことで求人年齢を上回っていた職場でしたが、無事就職することができました。

 今回、紹介した他にもたくさんの資格があります。その中からその土地(移住先)特性や職事情によって使える資格も変わってきます。無理しない範囲(チョットは高望みもして)で取得できる、そして有意義な資格を選びましょう。

 求人募集要項に「就職後に資格を取れます」と書いてあることが多いですが、会社にお金を出してもらえるというメリットはありますが、早く辞めずらくなるというデメリットもあります。さらに、資格を会社保有にされ、やめた後使えなかったという話を聞いたことがあります。長くその会社に勤めればいいのですが、転職したいと思った時にわだかまりを残してしまいます。そのため、できるだけ資格は事前に取得しておいた方が良いと私は思います。実際、私は、事前に取得していたことで、円満退職そして転職することができました。

本記事が皆様の参考になれば幸いです。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

次回は、「住居探し」「引越し」などについて投稿する予定です。

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