唇の乾燥・荒れが治らない人へ～リップクリーム依存からの脱出～

　冬　唇が乾燥したりカサカサになって、保湿のためリップクリームを使用している方も多いと思います。
　私も、若いころ冬になると唇の乾燥が気になって、リップクリームのお世話になっていました。それが、いつも間にか常時、唇の乾燥が気になって、ヒリヒリするようになり一年中リップクリームが手放せなくなってきました。

　今思えば、「リップクリーム依存症」だったのかもしれません。（当時はそんな言葉は知りませんでした）

　そんな私が　皮膚科を受診したことで、肌や唇の保湿ケアを重視したことで、唇の乾燥が気にならなくなり、リップクリームは使わなくなりました。

　そんな私がリップクリーム依存症などで、１年中リップクリームが手放せなく悩んでいる方に参考になればと、どのようにして依存症から脱却したのかを紹介します。

リップクリームの役目とその種類

　今更ですが、リップクリームは、特に冬場の乾燥や荒れから唇を守るクリームです。そんなリップクリームですが、使用目的のよって３種類に分けられます。

　保湿を目的とする「化粧品」、荒れやひび割れ予防を目的とする「医薬用外品」、ひどい荒れなどのときに使う「医薬品」に分けられます。

　一般的に、使用されているのは「化粧品」「医薬用外品」のリップクリームだと思います。実際、私も「医薬用外品」のリップクリームを使用していました。

なぜ、リップクリーム依存症に　そして治したのか（経験談）

　それでは、なぜ私がリップクリーム依存症になり、そして克服したのかを次に紹介します。

リップクリームの使い始めた私

　元々、私は肌が弱く、子供のころ、冬になると、顔のところどころが白く粉を葺いたようになる「はたけ（白色粃糠疹）」になって、肌が弱いねぇと周りの人にいわれていました。

　ただ、特に唇が乾燥、荒れるということを感じたことはありませんでした。

　大人になり、冬の空気が乾燥する時期になると、唇の乾燥が気になりだし、リップクリームを使用するようになりました。このあたりは、ほかの人と何ら変わりはなかったと思います。

一年中リップクリームがないとダメに

　ところが、数年たち、空気の乾燥する冬場だけだったリップクリームの使用頻度が増えるようになり
、いつものにか春夏秋冬一年中、リップクリームが手放せなくなってきました。（原因はちょっとわかりませんでした）家、会社、ポケットに必ずリップクリームを入れておかないといけない状態に。付けないと、唇がヒリヒリしてどうしようもありませんでした。

　そんな状態が、数年間続きました。

　その時の私は、肌が弱いんだからしょうがないと思い、リップクリームを塗り続けて凌いでいました。

湿疹で皮膚科を受診

しかし、ある年の冬

　肌の「かさつき」がひどくなり、お酒を飲むとその部分が赤くなり湿疹のようになるので心配になり、皮膚科を受診しました。

　そこで、「乾燥性皮膚炎」。別名「皮脂欠乏性湿疹（ひしけつぼうせいしっしん）」と診断されました。

　そして、こんなやり取りがありました。

　こんな感じで

　不純物を取り除いたワセリンですと言って保湿剤（今考えると「プロペト」）が処方され、刺激の弱い石鹸を購入しました。

唇の乾燥について医師に相談、リップクリーム使用禁止に

その時、唇の乾燥、リップクリームが手放せないことも相談してみました。

刺激の弱い石鹸・入浴剤～「肌水」と「ワセリン」で保湿

　そして、その日から刺激の弱い弱酸性の薬用せっけん（医者で購入したもの）で体を洗い、入浴剤にロート製薬「メンソレータム AD 薬用入浴液」を使い、入浴後には資生堂の化粧水「肌水」を使用し後、保湿剤を塗り始めました。（「肌水」は、肌の水分補給にいいと思い選択しました。）

　乾燥肌に良いと言われている刺激の少ないものを使い始めました。

　そして、石鹸や処方された薬がなくなった後は、石鹸を第一三共の全身シャンプー「ミノン」、保湿剤の代わりに大洋製薬「ワセリンHG」を使用しました。

　唇の乾燥を感じたらワセリンを塗り、入浴後は肌水を使用、そしてワセリンを塗る。

　これを毎日続けました。ワセリンによる痛みなどは全く感じなく、抵抗感はなかった記憶があります。

　当初、１日にワセリンを塗る回数は、詳しくは覚えていませんが、リップクリームを塗る回数と変わらなかったと思います。やはり、塗らないと乾いた感覚があり塗らずにいられませんでした。

　しかし、次第にその回数も少なくなり、唇のヒリヒリ感、乾燥の感じも薄れてきました。

リップクリームが必要なくなった

　かなり前の事なので正確な日数は忘れましたが、１か月くらいたつと、唇の乾燥・荒れた感じが薄らぎ、ワセリンを塗ることも忘れてしまうほどになりました。

　さらに、他の肌荒れも治まってきました。（若干、乾燥肌っぽいことはありますが、湿疹などでなくなりました）

　あれから１０年位立ちますが、今もリップクリームは使うことはありません。唇が荒れている感覚がなくなったのです。１日に十数回リップクリームを塗っていた私がです。

　このようにして、私の手からリップクリームは離れていきました。

まとめ　

　１年中、唇の乾燥・荒れに悩まされ、リップクリームがないと不安になっていた私が、スキンケアを重視し、人間の治癒力を信じ、そうすることで唇の荒れから解放されました。

　ただ、これだけは注意してください。

　決して、リップクリームを塗ることが悪いことではありません。　

　リップクリームは唇の保湿に重要なアイテムです。しかしながら、それに依存してしまい、必要以上に使用すると逆効果になる可能性があるということです。

　もし、１年中　唇の乾燥感、肌荒れを感じるようになり、リップクリームが手放せなくなったら、皮膚科を受診することをお勧めします。自分で判断しないで専門家に相談してください。

　リップクリーム依存症という言葉は、今回の記事を書いていく中で知った言葉です。私も依存症だったのかもしれません。しかし、依存症かどうかを判断するのは自分ではありません。他の要因で荒れている可能性もありますからです。

私が使用したスキンケア商品を紹介　

ここでは、皮膚科を受診して以降、スキンケアのため使用してきたものを紹介します。

化粧水　資生堂　「肌水」　※製造中止

　まず最初に化粧水として使用したのは、資生堂の「肌水」です。肌のｐHに近い弱酸性の化粧水が良いということで選びました。2020年に製造中止（原因は不明）となっていていますが、通販サイトのみで販売されているようです。ただし、価格はかなり高くなっています。

化粧水　ファイントゥデイ　「HADASUI」

　「HADASUI」は、肌にいちばん近い水をコンセプトに商品化された化粧水。製造元の「ファイントゥデイ　」は資生堂からパーソナルケア事業を引き継いで2021年に誕生した企業で、「HADASUI」は前の「肌水」を継承していると思われます。

　この商品は、使用したことありません。「肌水」の代用品として紹介します。

大洋製薬　「ワセリンHG」

不純物を除いた高純度のワセリンと紹介されたので使用することにしました。

ボディソープ　第一三共ヘルスケア「ミノン」しっとり

敏感肌・乾燥肌用で使ったあと、肌がしっとりするタイプ。頭にも使える全身シャンプー。最初に使ったボディソープです。

ボディソープ　KAO「キュレル」液体タイプ

　次に使い始めて今も使っているボディソープ。切り替えた理由は、「ミノン」より安価で、自分の肌にも合っていたので。「ミノン」と異なるのは、全身シャンプーとうたっていないことです。しかし、私は坊主頭なので、全身に使っています。問題なく使えています。

入浴剤　メンソレータム AD　※2021年製造中止

入浴剤は、ロート製薬の「メンソレータムAD」です。こちらの入浴剤は肌荒れに良いということで選びました。しかし、「肌水」同様202１年に製造中止（原因は不明）となっていています。現在も通販サイトのみで販売されているようですが、価格はかなり高くなっています。

入浴剤　KAO「キュレル」

　ボディソープで使っていたので、入浴剤も「キュレル」に変えてみました。肌への相性も良く、入浴後にしっとり、メンソレータム ADより安価だったので。

入浴剤　　KAO　「エモリカ」

　そして、現在も使っているKAOの「エモリカ」です。「キュレル」より安価で乾燥肌・肌荒れのも効果があるとなっていたので変えました。問題なく使えています。

ロート製薬　オキシー 「パーフェクトモイスチャーN」無香料　※２０２３年製造中止

一品で「化粧水・乳液・美容液・クリーム」の働きを持つ男性用オールインワンジェル。べたつかず、なめらかでみずみずしいジェルが肌になじみ、さらっと仕上げながらしっかり保湿。

YouTube「タケヤキ翔/ラトゥラトゥ」の中で香り付きのものを紹介していました。https://www.youtube.com/watch?v=67v7U6yT2Q0

化粧水、保湿剤の代わりに入浴後に使い始めました。ただし、本商品は、2023年製造中止となっています。

肌に異常は見られず、１本使い切りました。

ロート製薬　オキシー 「パーフェクトモイスチャーUV」

「パーフェクトモイスチャーN」使い切ったあとはこれ。前のクリームにUVカットが加わったものです。無香料はなく、本商品はリラックスシトラスの香り。

以上の商品は実際に使用したもので、私の肌に合っていて問題なく使用できたものです。しかし、すべての人に合うとは限りませんので、そのことを十分ご承知おきの上、必ず「使用上の注意」をお読みになって使用するようにお願いします。

この記事が、皆様の参考になれば幸いです。

最後まで、読んでいただきありがとうございました。